「念息経(マインドフルな呼吸の経典)」
<入出息念経(マインドフルな吸う息と吐く息の経典)>
十六念息(マインドフルな呼吸の16実習)
1.「長い息を吸い込んで、私は長い息を吸い込んでいるのを知っています。長い息を吐き出して、私は長い息を吐き出しているのを知っています。」
2.「短い息を吸い込んで、私は短い息を吸い込んでいるのを知っています。短い息を吐き出して、私は短い息を吐き出しているのを知っています。」
3. 「息を吸い込んで、私は自分の全身に気付いています。息を吐き出して、私は自分の全身に気付いています。」
4. 「息を吸い込んで、私は自分の全身を穏やかにします。息を吐き出して、私は自分の全身を穏やかにします。」
5. 「息を吸い込んで、私は喜びを感じます。息を吐き出して、私は喜びを感じます。」
6. 「息を吸い込んで、私は幸せを感じます。息を吐き出して、私は幸せを感じます。」
7. 「息を吸い込んで、私は自分の感情に気付いています。息を吐き出して、私は自分の感情に気付いています。」
8. 「息を吸い込んで、私は自分の感情を穏やかにします。息を吐き出して、私は自分の感情を穏やかにします。」
9. 「息を吸い込んで、私は自分の心に気付いています。息を吐き出して、私は自分の心に気付いています。」
10. 「息を吸い込んで、私は自分の心を幸せにします。息を吐き出して、私は自分の心を幸せにします。
11. 「息を吸い込んで、私は自分の意識を集中します。息を吐き出して、私は自分の意識を集中します。」
12. 「息を吸い込んで、私は自分の心を解放します。息を吐き出して、私は自分の心を解放します。」
13. 「息を吸い込んで、私は全ての心の対象の無常の性質を観ます。息を吐き出して、私は全ての心の対象の無常の性質を観ます。」
14. 「息を吸い込んで、私は欲望(考え)の消滅を観ます。息を吐き出して、私は欲望(考え)の消滅を観ます。」
15. 「息を吸い込んで、私は全ての現象の不生不死の性質を観ます。息を吐き出して、私は全ての現象の生まれることなく死ぬこともない性質を観ます。」
16. 「息を吸い込んで、私は手放すのを観ます。息を吐き出して、私は手放すのを観ます。」
<ティク・ナット・ハンの十六念息キーワード>
1. 吸う息、吐く息と一緒に居る2. 吸う息、吐く息について行く(始めから終わりまで)
3. 体に気付く
4. 体を静める
5. 喜びを発生させる
6. 幸せを発生させる
7. 痛みと一緒に居る
8. 痛みを静める
9. 心に気付く
10. 心を喜ばせる(選択的水やり)
11. 心を集中する
12. 心を解放する
13. 無常を瞑想する
14. 非渇望を瞑想する
15. 全ての概念の絶滅を瞑想する(涅槃)
16. 手放すことを瞑想する
1-4: 体
5-8: 感情
9-12: 心(意識)(心行+意識)
13-16: 心の対象(知覚の対象=知覚)
(プラム・ヴィレッジのティク・ナット・ハン、僧侶、尼僧によって編集されたプラム・ヴィレッジの詠唱・暗唱本である「念息経に関する説教」より抜粋。パララックス出版)
(参考)
http://www.mindfulnessbell.org/articles/mb53.pdf (p4~9)
https://www.youtube.com/watch?v=ZVEO3YCNVoE(0~27:30)
ティク・ナット・ハン