< キーワード >
何に目覚めるのか?
どうやって目覚めるのか?
自分の思考を手放します。
実際に、それは話ではありません。私が皆さんにして欲しいことは、生きることを体験することです。
言葉を傾聴しないでください。あなたの呼吸に耳を傾けてください。あなたの体に耳を傾けてください。あなたの心の声に耳を傾けてください。私たち全員を横切る生命の流れに耳を傾けてください。
私は可能であれば、私たちが裁くことなく、反抗することなく、ただ何か(全体性、全宇宙、アウェアネス)に包み込んだものを開かせてあげるスペース(空間)にみんなが一緒になって入ることができるかどうかを確認するために、警戒を解いて、フィルター(防御壁)を手放す方向へ私たち全員を招待したいです。
私たちガ本当にリラックスしたいなら、内面の談話、ノンストップの思考を停止する必要があります。
(檻の)扉は常に開かれています。その扉とは、私たちの呼吸です。私たちが自分の注意を呼吸に連れ戻す時、呼吸を単純に感じた経験へと連れ戻す時、おそらく一瞬、檻が溶解し、消滅して、私たちは生命に触れることができます。今、この瞬間に触れることができます。
静寂の中で、私たちは何か新しいものを聞くかもしれません。私たちは自分の体を聞くかもしれません。私たちの体はそこにあります(私たちは体ではありません)。そして、体は常に私たちに話しかけています。体は声のようなものを持っていますが、言葉を使いません。
これ(アウェアネス、目覚めた意識、本当の自分)は、いつもそこにいます。これは、奇蹟の源であり、目新しいもの源です。
(解説)
タイ・ファップ・リンのこの法話は非常に深く、目覚め方を教えるための新たなアプローチです。その詳細なヒントは、一度も自分自身を目覚めさせたことがない実践者にとって非常に役立つに違いありません。私はティク・ナット・ハンが以前、このような説明をしたのを聞いたことがありません。
マインドフルネス(念)は簡単に聞こえますが、実際にはマインドフルになるために思考を停止しなければなりませんので、実践はそう簡単ではありません。換言すれば、マインドフルネス(念)は自己変容を意味します。私たちは自分自身を、エゴ(独立した自己)から目覚めた意識(本当の自分、独立していない自己)へと変容する必要があります。別の言葉では、目覚めた意識は、全宇宙、法身、仏陀、即ち神と同一です。
この法話のキー・メッセージは思考を停止することです。ですから、タイ・ファップ・リンは、「私は~と考える」と言うのを止めた方が良いと、私は感じました。「私は~と考える」は、彼の口癖かもしれませんが、「私は~と感じる」を使うことを私は彼に勧めます。「私は~と感じる」の方が、少しはましな表現かもしれません。
(参考)http://www.amazon.co.jp/dp/B012YZBHHS
タイ・ファップ・リン