「形ある物は空であり、空は形ある物である」と、「般若心経」に記載されています。 「形ある物」を「私たち」と読み、「空」を「全宇宙」と読んでください。この相互依存関係は、時間と空間を有するこの現象界において、全ての物に適用可能です。全ての物はこの現象界において、独立した存在ではないのです。それは、全ての物がその他全ての物からできているからです。
光と闇の関係を深く見れば、この相互依存関係を容易に理解できます。光か闇のいずれかが、独立して認識されることは決してあり得ません。光と闇が認識され得るためには、同時に顕現していなければなりません。それは、私たちが闇なしで光を認識できないからです。一方、私たちは光なしで闇を認識することもできません。
私たちが現象界に深く触れるなら、別の世界、即ち時間と空間を有さない本体の世界に触れることができます。私たちが、 「形ある物」を「物質」と読み、「空」を「意識」と読むなら、「般若心経」に記載されている「形ある物は空であり、空は形ある物である」とは、「物質は意識へ包み込んでおり、意識は物質へ(包み込んだものを)開いている」と読むことができます。つまり、物質は意識の内部にあり、意識は物質の内部にあるということです。即ち、物質は意識であり、意識は物質なのです。
ですから、全宇宙を守るということは、実は自分を守ることです。そして、自分とは体(物質)と意識を意味します。従って、全宇宙を守るということは、私たちの体(物質)と意識を守るということです。
(Cf.) http://www.slideshare.net/compassion5151/ss-42868476
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