Sunday, April 14, 2013

なぜ生きる?

今朝(4/14)のTBSラジオ「吉田明世プレシャスサンデー ラジオ朗読版『なぜ生きる』」を聴いて感じたことを書き記します。

「なぜ人を殺してはいけないか?」の答は、自分が殺される側の立場になってみれば、簡単に出るのではないでしょうか?殺されたい人は誰もいません。こんな単純なことを理解できないのは、驕りや傲慢、執着、強欲などの自己中心的な心を持っているからです。換言すれば、相手に対する思いやりが欠如しているのが原因です。これは、行き過ぎた物質至上主義が引き起こした精神の崩壊であり、道徳倫理の危機と言えるでしょう。

私たちの将来は保証されていません。ですから、私たちが生き抜くには「希望」が必要です。希望とは「幸福」のことです。従って、人生の目的は、幸福になることです。希望を失うと、寿命を縮めてしまいます。希望とは、楽観、ビジョン、肯定的な動機と言ってもいいでしょう。そして、希望を持つために必要なのは、思いやりの心、温かい心、優しさです。これらの理性(人間の価値、内面の価値)を育むためには、まずは幼少期に無条件に愛された経験が必要です。その経験がないと、自分を愛することができず、他人も愛することができなくなるからです。従って、特に母親からの愛情とふれあいが不可欠であり、母親が果たす役割は無限大です。

不幸にも、愛情に恵まれなかった人達にも解決策はあります。駄目元で騙されたと思って、一度自分から他人に思いやりを実践してみるといいでしょう。そうしたら、その瞬間に自分が心地よさに包まれ、相手からも良い反応が戻ってくることを体験でき、思いやりの効果を確信するからです。または、人間は自給自足できないので、一人では生きていけないことに気付く方法があります。人間は相互依存しており、自分の生存と将来は他人に依存していることを深く認識すれば、生き抜くためには他人と協調することが必要であること、そして協調するためには相手に対する思いやりが必要であることを確信します。そうしたら、思いやりの心が自然に湧いてくるようになり、「希望」へとつながります。尚、思いやりが希望につながる詳細な「心の地図」は以下URLをご参照下さい。
http://www.slideshare.net/compassion5151/2-japanese

お金や権力や地位や名誉などの「物質価値」を最優先し、思いやりや温かい心や優しさなどの「精神価値」をないがしろにしてきたがために、今、道徳倫理の危機が世界中で蔓延しています。例えば、同時多発テロ、世界金融危機、EU加盟国の債務危機、世界環境問題などの原因は、人間の強欲や傲慢という自己中心的な心だからです。これは、行き過ぎた資本主義がもたらした過度な競争と個人主義によるものであり、早急に解決する必要があります。


<No.2>

今朝(4/21)のTBSラジオ「吉田明世プレシャスサンデー ラジオ朗読版『なぜ生きる』」を聴いて気付いたことを書き記します。

本日のテーマは「依存症」。パチンコ依存症や薬物依存症を例としてあげていましたが、これらの依存症は有害であることがすぐ理解できます。一方、音楽、絵画、演劇といった芸術やあらゆるスポーツ等も依存症であることに気付いている人は稀だと思います。実は、満足感があるのはその最中だけであって、そこから離れれば一瞬の内に満足感が消失するという意味では同一なのです。


鑑賞する側と創造する側に分けて分析すると、鑑賞する側は100%依存症と言えるでしょう。また、創造する側であってもそこから離れれば一瞬の内に満足感が消失するなら、依存症と言えるでしょう。しかし、そこから離れても満足感を維持できるなら、それは依存症ではないと思います。それでは、依存症か否かの分岐点は何でしょうか?自己満足だけを目的とする場合は依存症であり、他人を悦ばせることを目的とする場合は依存症ではないと考えます。換言すれば、自己満足とは感覚的な満足感でしかなく、他人を悦ばせることこそ深い精神的な満足につながるのです。感覚的な満足は対象を失うと一瞬で消え、また度を越えると不快感に変わります。一方、深い精神的な満足は五感(即ち、脳)ではなく、意識に刻まれるものですので、対象とは関係なく長期間継続するのです。

実は、殆どのビジネスがこの人間の依存症を利用して儲けようとしています。感覚的な自己満足は良いものであると錯覚している人が多いから、騙しやすいのでしょう。騙され続けると、経済的にも精神的にも大打撃を受けますので、早急に本質を見極めて外観に騙されないようにする必要があります。本質を見極めるためには穏やかな心が必要であり、穏やかな心を持つには驕り・傲慢、強欲、執着等の自己中心的な心を捨て、思いやり、温かい心、優しさ等の理性を育むことが不可欠です。

参考:http://www.slideshare.net/compassion5151/ss-21352204

        http://www.slideshare.net/compassion5151/ss-21425082
        http://www.slideshare.net/compassion5151/japanese-9886251
        http://www.slideshare.net/compassion5151/japanese-12289436