Wednesday, November 4, 2015

食べずに生き残れるものは何もない。

次のティク・ナット・ハンのビデオを1:48:58 1:51:30迄ご覧ください。


引用:
私たちの苦しみ、抑うつが続くなら、それは私たちが苦しみや抑うつに食物を与え続けるからです。私たちの抑うつの本質を深く調べると、自分の抑うつに食物を与えてきたことが分かります。私たちの抑うつが消えていないなら、それは私たちがまだ抑うつに食物を与え続けているからです。仏陀は「食べずに生き残れるものは何もない」と言いました。食物がなければ、あなたの愛は死んでしまいます。あなたの抑うつもまた同じです。あなたが抑うつに食物を与えるのを止めるなら、抑うつもまた死ぬのです。

そして仏陀は、栄養の観点から物事を、物事の根源を見るように私たちに助言しました。過去何ヶ月にもわたり、あなたは抑うつが現実となるような方法で生活し、消費してきました。

本件に関する仏陀の有名なことわざがあります。今こうなっているのは、(無意識に)そうなるように自分自身を確立してきた結果です。それはあなたの苦しみを意味します(自分が自分の苦しみを招いたという趣旨)。あなたが苦しみを深く調べる方法、苦しみをもたらした栄養分を発見する方法を知っているなら、あなたは既に解放の途にあります。 

ですから、私たちの不幸に食物を与えてきた栄養の種類を認識することが第一のステップです。そして、私たちが食物の源、自分の苦しみや抑うつに食物を与えてきた栄養源に気付いた時、私たちはただその栄養源を停止し、遮断します。すると、私たちの抑うつや不幸は死なねばなりません。これが癒しについての仏陀の教えです。
:引用おわり

(食物を与えることは、思考、即ち精神的談話を意味します。ですから、食物を与えることを止めるために、私たちは考えるのを止める必要があります。そのためには、マインドフルな呼吸によって、自覚(目覚めた意識、仏性)を復活させる必要があります。考える人は過去や未来に彷徨っているエゴ(独立した自己)です。エゴは過去においては後悔に苦しみ、未来においては恐れと心配に苦しみます。一方、自覚(目覚めた意識、仏性)は、生命の奇跡に触れながら、今、ここで喜びと幸せに満ちています。)

(注) 括弧書きの中は私の解説です。

(参考)http://www.amazon.co.jp/dp/B012YZBHHS

ティク・ナット・ハン