Tuesday, April 30, 2013

脳の教育と心の教育

茂木健一郎氏と伊藤穰一氏の対談(以下URLご参照)を読んで、次の点が的を射ていると思いましたのでシェアします。

1. 知識
「情緒教育や人間教育は今後も必要だけど、もう、知識を教えるだけの先生はいらない」

これは普遍的道徳倫理を教える「心の教育」、又は「人格教育」がいつの時代も不可欠であることを指摘されているのだと想います。しかし、現在学校では教えてくれません。

2. イノベーション
「大事なのは、「学ぶより作る」こと。イノベーションの起こし方は、結局、身体で学ぶしかないんだよね。自分で判断できる能力が欠かせないよね。」

作るとなると、知能を学ぶ「脳の教育」に加えて、ビジョンと熱意を生み出す「心の教育」が必要です。

3. 右脳と左脳
「たくさん知識を持ってても、判断力って上がらないよね。判断するのは、左脳じゃなくて右脳。判断力も自動的に働くものだと思うんだ。そのためには、訓練を重ねて身体で覚えなきゃいけないんだよね。だからこそ、いつまでも「右脳を殺す教育」をやっていてはいけない、と。」

判断力を身につけるには、ホリスティック・ビューで本質を見極める能力が必要です。五感を通して得た情報を知覚・感性の中枢である右脳が自動的に判断しますが、執着や怒りによりメンタル・プロジェクションがあった場合は錯覚により判断を誤りますので、右脳を監視し必要に応じ警告を発する「意識」の重要性を忘れてはいけません。

4. 右脳
「時間通りに集まって、命令をよく聞くお利口さんを育てる教育システムが良くないと思うんだ。あれは、右脳を殺す教育なんだ。今のインターネット社会で、右脳を殺しちゃうのはまずい。それでは、「違い(=変革)」を生み出せなくなっちゃうから。」

個性を殺す受け身の画一教育から個性を活かす自発的な選択教育へ、記憶中心の知識詰め込み教育から実践中心の自ら考え分析する力をつける教育へ、試験に合格するための苦しい勉強から人類に幸福をもたらす付加価値創造のための楽しい学習へ、大転換が望まれます。

対談: http://engineer.typemag.jp/article/neworder1_mogi-joi

参考: 
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=K6hNwoE7wSM
http://lecture.umd.edu/detsmediasite/Play/977c8cbbddcb417ba0d407a7c30113991d
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=-VQakyDvkAY
http://uoregon.edu/dalai-lama
http://www.slideshare.net/compassion5151/japanese-10699279
http://www.slideshare.net/compassion5151/2-japanese
http://www.slideshare.net/compassion5151/3-japanese
http://www.slideshare.net/compassion5151/4-japanese