Saturday, April 30, 2016

相互依存同盟の14の戒律

相互依存同盟の14の戒律
最初の14のマインドフルネス・トレーニング)

1.  たとえそれが仏教のものでも、あらゆる教義理論イデオロギーやみくもに崇拝したり盲目的な偶像崇拝等)、束縛されないでください。仏教の思想体系は導く手段であって、絶対的な真理ではありません。      

2.  あなたが現在持っている知識は不変で、絶対的な真理だとは考えないでください。狭い心になったり、現在の見方に束縛されるのを避けてください。他人の見方を受け取れるように心をオープンにしておくために、自分の見方への非執着を身に付け、実践してください。真理は生活の中に見い出されるのであって、単に概念的な知識の中に見い出されるのではありません常に自分自身の中と世の中の現実を観察するために、あなたの全生涯を通して学ぶ準備をしてください。        

3.  権限脅威お金宣伝、(何と教育すら)によるかどうかは別にして、あなたの見方を採用するために、いかなる手段によっても、子供を含む他の人を強制しないでください。しかしながら、思いやりのある対話を通して、他の人が狂信狭量を放棄するのを助けてあげてください。

4.  苦しみとの接触を避けないで、苦しむ前に目を閉じないでください。生命の中に苦しみが存在しているという気付きを失わないでください。個人的な接触イメージも含めて、苦しんでいる人たちと一緒に居る方法を見つけてください。そのような手段によって、世界の苦しみの現実に自分と他人を目覚めさせてください。

5.  何百万人もの人が飢えている中、富を蓄積しないでください。名声利益、あるいは官能的な快楽を、あなたの人生の目的として受け止めないでください。質素に生きて、時間、エネルギー、物的資源を必要としている人たちと分かち合ってください。

6.  怒りや憎しみを維持しないでください。怒りや憎しみがまだ意識内の種子である時に、それらに浸透して変容することを学んでください。怒りや憎しみが生じるやいなや、怒りや憎しみの性質とあなたの怒りと憎しみを引き起こした人の性質理解するために、あなたの呼吸へ注意を振り向けてください。

7.  分散した心とあなたの環境の中で自分自身を見失わないでください。今、この瞬間に起こっていることへ戻るためにマインドフルな呼吸を実践してください。素晴らしいことすがすがしいこと、そしてあなたの内面と周囲の両方を癒してくれること通じてください。あなたの意識の奥底での変容の作業を促進するために、あなた自身の中にある喜び平和理解種子を蒔いてください。

8.  不和を創造し、共同体を破壊する可能性がある言葉を発しないでください。どんなに小さなことでも、和解して全ての対立を解決するためにあらゆる努力をしてください。        

9.  個人的な関心や人を印象づけるために、虚偽のことを言わないでください。分裂憎しみを引き起こす言葉を発しないでください。あなたが確かでないニュースを広めないでください。あなたが確かでない事を批判したり非難しないでください。常に誠実かつ建設的に話してください。そうすることがあなた自身の安全を脅かすかもしれないとしても、不正の状況について正々堂々と意見を述べる勇気を持ってください。

10.  個人的利益のために仏教徒の共同体を利用したり、あなたが属する共同体を政治団体へと変容しないでください。しかしながら、宗教的な共同体は抑圧不正に対してはっきりした立場を取るべきであり、党派心に基づいた争いに従事することなく、その状況を変えるために努力すべきです。

11.  人間と自然に有害な職業に身を寄せてはいけません。他人から生きる機会を奪う企業に投資しないでください。あなたの理想である思いやりを実現するのに役立つ職業を選択してください。    

12.  殺さないでください。他の人に殺させないでください。生命を守り、戦争を防ぐことが可能なあらゆる手段を見つけて下さい。

13.  他の人に属すべき物は何も持たないでください。他人の財産を尊重する一方、他人が人間の苦しみや地球上の他の種の苦しみから利益を得るのを防いでください。

14.  あなたの体を虐待しないでください。あなたの体を敬意をもって扱うことを学んでください。道の実現のために生命エネルギー(性的、呼吸、精神)を貯蔵してください。世界に新たな生命をもたらす責任を十分認識してください。あなたがその中に新たな生命をもたらそうとしている世界を瞑想してください。

(解説)
1963年にティク・ナット・ハンは、2500年前に策定された仏教の僧侶や尼僧のための戒律を更新し、仏陀の最も深い教えが受け継がれ、且つ時代に合致するであろうと感じられた上記14の戒律を書きました。そして、この相互依存同盟の14の戒律(最初の14のマインドフルネス・トレーニング)は更新され、最新版は以下の通りです。しかし、初版はまだ生きておりシンプルだと私は感じます。そしてまた、全てがマインドフルネス(念)から始まりますので、覚えておくべき最重要なメッセージはマインドフルネスであると私は感じます。それ故に、マインドフルな呼吸、座禅、歩行のようなマインドフルな行動が、私たちの日常生活において極めて重要なのです。

(参考
(14の戒律)
http://appliedbuddhism.org/en/mindfulness-practices/mindfulness-trainings/229-early-days-of-the-order-of-interbeing
(14のマインドフルネス・トレーニング)
http://www.orderofinterbeing.org/for-the-aspirant/fourteen-mindfulness-trainings/
(記事)
http://www.lionsroar.com/the-fourteen-precepts-of-engaged-buddhism/

相互依存同盟の最初の6人