Thursday, January 5, 2017

七覚支 (5)

次のタイ・ファップ・ダンによる「七覚支(悟りの7要因)」に関する法話を深く傾聴してください。
http://deerpark.libsyn.com/2016-12-04-br-phap-dang-the-7-factors-of-awakening
以下はポッドキャストからの抜粋です。

引用:
(54:45~)
悟りの第六要素は集中です。集中(サマーディ)はマインドフルネスに同調します。 私たちは皆、集中を必要としています。全ての瞑想学派は集中を一生懸命やっています。集中なくして、悟りなし。あなたがの学派に属していようが、密教の学派に属していようが、皆、集中(サマーディ)が必要です。サマーディは、あなたの心が休むようになり、あなたの心が集中し、焦点を合わせるようになることを意味するサマタ(止観の止)に相当します。 あなたの心が体へ(戻って)来ます。あなたがあなたの心を集中させるのではありませんが、(心が)常に休んでいるという感覚、常にあなたのためにそこにいるという感覚があなたにはあります。

ですから、マインドフルネスの連続が、実際には集中です。ですから、マインドフルネスのエネルギー分布は、実際には心の集中です。あなたがより長いマインドフルネスを持続すればするほど、あなたはより長い集中を手に入れます。そして、あなたの心は一日中、平安になります。静けさと平安。私たちは結局とても活発ですから、静けさを必要とします。 

ですから、私たちの心を理解するために集中が必要です。なぜなら、ほとんどの時間、私たちは自分の心の中の種子によって制御されているからです。種子は実際に何をすべきかを私たちに告げます。私たちは制御できません。あなたが孤独な時、「誰か話をする人が必要だ」と言うように。(中略)実際に、私たちは自分自身の心に操作されています。ですから、「あなた(の体)は馬に乗っていますが、あなたの心に乗られており、実際には支配権を持っていません」と、仏陀は言ったのです。

ですから、集中は、私たちが心の濃縮された支配権自由解放を手に入れるのに役立ちます。私たちは、ここで何が起きているのかが分かります。私たちは、思考がエネルギーになる前に、その思考を見ます。私たちは、感情が強い感情になる前に、その感情を見ます。私たちは、私たちのエネルギーを送る前に、その執着を見ます。時には執着がとても強くて、私たちはエネルギーを送り出してしまいます。「私はあなたのことが好きです。あなたは私のことを美しく見てくれないのですか?」と。そんな風になります。

(1:00:38~)
最後の一つ(悟りの第七要素)は、平静(包括性、非差別、相互依存)です。これは非常に重要です。平静とは、手放すことを意味します。(中略)この要素は、自由になるため悟りを開くために非常に重要です。なぜなら、ほとんどの時間、私たちは執着し、しがみつくからです。心の底では、私たちはもっとつかみたいし、もっと握りたいのです。私たちは全てを自分のものにしたいのです。ですから、手放すこと(が重要です)

しかし、心の深い奥底には、執着からの恐れがあります。あなたはそれらを失うことを恐れているのです。あなたはいつかそれらを手放さなければならないことを恐れています。しかし、あなたは行かねばなりません。ある日、あなたは死なねばなりません。ですから、最終的な解放は、実際には手放すこと、(自分の所有物への)執着を手放すことです。このさえも手放さなければなりません。そして、実際に私たちが深く観ると、この体は誕生と死のプロセスであると、私たちは理解します。あなたはいつも絶えず死んでおり、絶えず生まれています。そして、これが無常の法則なのです。

あなたはいつも変化していますので、その瞬間に「あなた」と呼ばれるものは何もありません。人々はこの実践をしていませんので、彼らはこの永遠の変化のプロセスを理解していません。ですから、彼らは死ぬことを恐れているのです。彼らは病気になることを恐れています。彼らはいつの日か、愛する人から旅立つことを恐れています。あなたがそんな感じなのか、あなたの愛する人がそんな感じなのか、のどちらかです。
:引用終わり

(つづく)

(参考)http://www.amazon.co.jp/dp/B012YZBHHS