Tuesday, June 30, 2015

感情に対処する方法(1)

以下ビデオのティク・ナット・ハンのメッセージはとても役に立ちます。
(5:20~)

第七実習は、心行(感情等)の認識です。
第八実習は、心行(感情等)を静めることについてです。
テキストには、心行(感情等)について言及されています。

息を吸い込んで、私はそこにある心行(感情等)に気付いています。
息を吐き出して、私はそこにある心行(感情等)に気付いています。

それに引き付けられようとしない、またはそれを押しのけようとせずに、心行(感情等)の認識のみ。ただ単純に単なる認識のみ。ここでは心行という単語ですが、心行は気持ちや感情のことであることを私たちは知っています。ですから、良い翻訳は次のようにする必要があります。

そこにある感情に気付いて、私は息を吸い込みます。
そこにある感情に気付いて、私は息を吐き出します。

あなたは感情を認識し、感情を抱きしめるために、マインドフルネス(念)のエネルギーを使用します。感情を抑えたり、感情と一体感をもつためではありません。非常に重要なことです。あなたが感情と一体感をもっているか、または感情を抑えようとすると、あなたは自分を失います。そして、あなたは暴力的になります。ですから、嬉しい気持であろうが、苦痛の気持ちであろうが、これはそこにある感情を認識することを目指した実習です。ですから、あなたは自分の穏やかさや明晰さを保持しています。

第八実習では、あなたは気持ちをくつろがせ、気持ちを落ち着かせ、感情を静めます。

息を吸い込んで、私はそこにある気持ちを静め、そこにある感情を静めます。
息を吐き出して、私はそこにある気持ちを静め、そこにある感情を静めます。

巧みに彼は自分の気持ちを静めながら、息を吸い込む実践をしました。
巧みに彼は自分の気持ちを静めながら、息を吐き出す実践をしました。

プラム・ビレッジでは、これら二つの実習(第七と第八)を、若者が感情に対処するのを助けることができる実践へと発展させました。若者は圧倒的である気持ちや感情、怒りの感情、絶望感の世話の仕方を知らないので、若者であっても自殺をします。それはとても強いです。私たちは若者に、気持ちや感情に対処することは可能であることを伝えねばなりません。私たちは一つの感情よりもはるかに大きいのだと。なぜ一つの感情のために死ぬ必要がありますか?なぜなら、自殺する人は自殺することが苦しみを止める唯一の方法であると信じているからです。しかし、それは真実ではありません。

感情に対処し、感情から抜け出し、感情を変容するための多くの方法があります。感情は嵐のようなものです。そして、私たちが自分に準備させる方法を知っていれば、嵐の時に私たちは自分を励ますことができ、自分を守ることができます。マインドフルな呼吸の実践は、感情の嵐の間、あなたがしっかりと立っているために非常に重要です。

私たちは、自分自身と自分の子供たちに「私たちは自分の感情よりもはるかに大きい」ことを伝える必要があります。私たちは自分の大脳皮質、即ち脳の全能力を使用していないとよく言ってきました。私たちが調査していない、使用していない多くの領域があります。私たちの多くは、コンピュータ、マイクロソフトのPC、またはアップル・マッキントッシュを持っています。そして、通常私たちは、ただワープロ、メール、電子メール、株式市場のフォローのようないくつかの作業だけを行うために、私たちのコンピュータを使用しています。私たちはコンピュータの能力のわずか5%か10%しか使用していません。しかし、あなたが全機能の使用方法を知っていれば、あなたは多くの作業を行うことができます。ですから、感情は自分自身のごく一部なのです。私たちは楽しむ能力、自由になる能力、幸せになる能力を持っています。私たちはその能力を蓄えてきました。