Tuesday, February 23, 2016

意識の種子

ティク・ナット・ハンは、心行(精神形成物)の種に関して以下のことを述べました。

「仏陀によると、人間の誕生は始まりではなく、継続であり、私たちが生まれる時、善の種子残酷の種子目覚めの種子のような全ての異なる種類の種子が既に私たちの内部にあります。私たちの中の善か残酷のどちらが顕れるかは、私たちが養う種子、私たちの行動、私たちの生き方に依存するのです。」 (ティク・ナット・ハンの「愛の園」 — マインドフルな関係へのガイド — はじめに より抜粋)
(参考)http://www.lionsroar.com/growing-together/

「怒りは、意識の深い所に所謂「内面のもつれ」と呼ばれるものとして貯蔵されます。このもつれは、恨みや憤りの感情になるものです。それは風邪をひいているようなものです。私たちが病気になった時、正しい薬を摂取しなかったり、誰かにマッサージをしてもらわなかったなら、風邪は私たちの体の奥深くに達して治療するのがはるかに困難になるかもしれません。私たちの怒りが意識に深く達すると、それは私たちが攻撃的な身ぶりや不愉快な振舞をする原因となる可能性のある「内面のもつれ」をそれと知らずに創造します。」 (ティク・ナット・ハンの「一緒に楽しく」より抜粋)

(質問)
なぜどのようにこのようなことが起こるのでしょうか?ティク・ナット・ハンは、以前そのことについて説明したことがあるでしょうか?

(解説)
ティク・ナット・ハンが、私たちは先祖の重荷や才能を背負っていると言ったのを私は覚えています。私たちが先祖人間だけではなく、動物、植物、鉱物も含む)の継続であることは理解できますが、なぜどのようにこの継続が起こるのかを、私は知りたいのです。意識の種子が鍵です。しかしながら、ティク・ナット・ハンが、この継続の仕組みについて言及したのかどうか、私は知りません。その仕組みはまだ科学的に証明されていませんので、ティク・ナット・ハンはまだそのことについて言及していないのかもしれないと、私は推測します。ティク・ナット・ハンは欺かれた仏教を教えたくありませんので、前世までのカルマについての言及には非常に慎重です。ですから、その仕組みなぜ、どのように種子が阿頼耶識に播種されるのか)、及び体と意識の関係各素粒子は意識へ包み込んでおり、意識は体へ包み込んだものを開いている)が科学的に証明された時に、ティク・ナット・ハンはそれについて話し始めるのかもしれません。

(Cf.) http://www.slideshare.net/compassion5151/ss-41883334
http://www.slideshare.net/compassion5151/ss-44661723
http://www.slideshare.net/compassion5151/ss-43851275

ティク・ナット・ハン