Thursday, April 7, 2016

愛の共同体の構築 (1)

次の「愛の共同体の構築」に関するティク・ナット・ハンの教えを、深くご一読ください。 http://www.lionsroar.com/bell-hooks-and-thich-nhat-hanh-on-building-a-community-of-love/?blm_aid=24265
以下は抜粋です。

引用:
ベル・フックス:なぜ、人々は愛から離れていっているのかどうしたら私たちは社会を愛の方へ動かす一部になれるのか、についてのあなたのお考えをお聞かせ下さい。

ティク・ナット・ハン:私たち自身の仏教徒のサンガでは、共同体が全ての核心です。サンガは、調和平和理解がなければならない共同体です。調和と平和と理解は、一緒に日常生活を送ることによって創造されるものです。もし、共同体にがあれば、私たちが共同体の調和によって滋養されてきたなら、私たちは決して愛から離れることはないでしょう。

私たちが愛を失うかもしれない理由は、愛の対象行為にあると考えて、常に自分のを見ているからです。ですから、私たちは調和成熟した理解自分から徐々になくなるのを許しているのです。これは根本的なことだと思います。ですから、私たちは共同体に戻って、愛を取り戻す必要があるのです。すると、愛は成長して元の状態に戻ります。理解と調和が成長して元の状態に戻ります。それが一つ目です。

二つ目は、私たち自身が愛を必要とするということです。愛を必要とするのは外の社会や世界だけではありません。しかし、愛が私たちの外からやって来ることを、私たちは期待できません。他人だけでなく自分自身もまた愛せるかどうか、という質問を私たちはすべきです。私たちは、食べ方、飲み方、働き方の面で、自分の体を親切に扱っているでしょうか?私たちは自分自身を十分な喜び優しさ平和をもって扱っているでしょうか?それとも、私たちはスピリチュアル・マーケット、知能マーケット、娯楽マーケットのような市場から得る毒素を食べているでしょうか?

ですから、質問は、私たちが自分自身を愛する実践をしているかどうかということです。なぜなら、自分自身を愛することは自分の共同体を愛することを意味するからです。自分自身を中毒にしないで、自分自身を愛し、適切に滋養することができる時、私たちは既に社会を守り、滋養しているのです。なぜなら、私たちが微笑むことができ、思いやりを持って自分自身を見ることができる瞬間に、私たちの世界は変わり始めます。私たちは何もしなかったかもしれませんが、リラックスしている時、平和である時、微笑むことができて支配体制の見方で暴力的になれない時、その瞬間に世界に既に変化があります。

ですから、二つ目の助け、二つ目の洞察は、我と無我の間に本当は分離がないということです。あなたが自分自身のためにすることは何でも、同時にあなたが社会のためにしていることです。そして、あなたが社会のためにすることは何でも、自分自身のためにしていることでもあるのです。この洞察は無我の実践において、非常に強力に作られます。
:引用終わり

(解説)
真の愛は私たちの内面にあり、私たちの外にあるのではありません。私たちは、物質価値や身体的行動のような外観に騙されてはいけません。なぜなら、物質価値や身体的行動は、本当は執着、強迫観念、依存症であるからです。これらは真の愛ではありません。真の愛は理解(洞察)を通して発生します。そして、理解(洞察)のためには、マインドフルネスと集中が不可欠です。
自分自身を愛することは、他を愛する基盤です。自分自身を愛することができる場合にのみ、私たちは他を愛することができます。そして、私たちが本当に自分自身を愛することができるなら、私たちは自動的に他を愛することができます。なぜなら、私たちは何の恐れも不安も持っていないからです。ですから、私たちは自分を守るために、自他を分離する必要はないのです。私はあなたであり、あなたは私です。この場合、私は独立していない自己、目覚めた意識、即ち本当の自分です。しかしながら、世界中に自分を無条件に愛せない人が非常に多くいます。彼らは、時には自分を憎みます。このような場合、彼らは自己嫌悪の根本原因を理解する必要があります。そのためには、マインドフルネスと集中が不可欠です。

(参考)http://www.amazon.co.jp/gp/product/B00KZJ34KO
http://compassion5151.blogspot.jp/2015/10/notice-of-building-awakening-sangha.html
http://compassion5151.blogspot.jp/2016/01/notice-of-session-format-change-of.html

ティク・ナット・ハンの書