Thursday, June 4, 2015

左脳から右脳へ切り替え

以下は、2010年のシンガポール瞑想会におけるティク・ナット・ハン法話からの抜粋です。次のビデオを1:26:00 から 1:32:11 迄ご覧下さい。


引用:
私たちが自分の体内の水の要素に気付いたとしましょう。水は私たちの体内に存在しますが、体外にも存在します。そして、体内と体外の水は常に互いに入れ替わり、相互に作用します。あなたが体内の水と連絡を取る時、体外の水とも連絡を取ります。あなたが体内の熱と連絡を取る時、体外の熱とも連絡を取ります。あなたが体内の土の要素と連絡を取る時、体外の土の要素とも連絡を取ります。あなたが体内の空気の要素と連絡を取る時、体外の空気の要素とも連絡を取ります。

そして、そのような気付きや感覚を得て、あなたは氷の塊(エゴ)であることを止め、水(目覚めた本当の自分)になります。そして、あなたは無我の本質に触れ始めます。あなたが無我の本質に触れる方法を知る時、心配、恐れ、怒りが消えるでしょう。私たちが現代の神経科学に照らして、仏陀が提案したマインドフルな呼吸の四つの実習(第1~第4)を研究すれば、その全てを理解できます。そして、四つの実習の全てが、思考、分析、差別のゾーンを離れ、相互依存のゾーンへ至るのに役立ちます。あなたの体の四つの要素はあなただけでは存在できないことをあなたに教えており、あなたは宇宙と相互に依存しなければなりません。

そして、あなたは空間の要素から続行できます。あなたの内部空間は、あなたの外部空間に繋がっています。そして、あなたはまた、私たちの内部の意識の要素と連絡を取ることができます。体の内部にのみ意識があると考えてはいけません。意識は体の外部にもあります。あなたが体の内部の自分の意識と連絡を取れるなら、あなたは体の外部の自分の意識と連絡を取るチャンスがあります。ですから、最初の四つの実習は体だけに関係していますが、これら四つの実習をすることで、あなたは多くの平和、安定、調和、喜びを得ることだけできるのです。もし、あなたが生物学者か神経科学者なら、このテーマに関する研究をするのを楽しめるかもしれません。
:引用終わり

(参考)http://www.slideshare.net/compassion5151/ss-44494852