Sunday, July 31, 2016

ハッピーな教師は世界を変える

学校教師のためのマインドフルネス研修に関する、次のビデオをご覧ください。


以下は抜粋と私の解説です。

(00:51~)
マインドフルネス心行(精神形成物)の一つです。誰もがマインドフルネスの種子を持っています。そして、私たちが熱心に実践するなら、私たちの中にあるマインドフルネスの穀粒、種子がますます大きく成長します。そして、私たちがマインドフルネスのエネルギーを必要とする時はいつでも、ただそれに触れます。私たちは活用するためにマインドフルネスの種子をたくさん持っています。そして、私たちはマインドフルネスにはパワーがあり、何が起こっているかを私たちが知ることができるようにする能力を有していることを知っています。たとえば、私たちのの中で起こっていること、私たちの気持ちの中で起こっていること、私たちのの中で起こっていること、世界で起こっていることを知る(気付く)ことができます。

(解説)
マインドフルネスは51種類の心行(精神形成物)の一つであり、5種類の特別な心行として分類されています。そして、私たちは意識的な呼吸や歩行を通して、マインドフルネスの種子に触れることができます。マインドフルネスの能力は、心と体を認識すること、抱きしめること、深く観ること、理解すること、変容することです。

(09:00)
ですから、無努力実践の性質です。あなたは争うことなく、戦うことなく、あなた自身に実践を課すことなく、実践のために苦しむこともないのです。あなたはただ呼吸するのを楽しみ、ただ歩行するのを楽しむだけです。そして、あなたの呼吸平和で、深く調和のとれたものになった時、そうなると、あなたのはそれから利益を得て、あなたの体はより軽くより平和になり、また、あなたの気持ちより平和になります。私たちの日常生活の中で、非常にしばしば、私たちの体は存在するものの、私たちの心はどこか他の場所にあります(心ここに在らず)。そして、これらの瞬間に、私たちは真に生きていません。この実践によると、あなたはマインドフルに呼吸することだけ必要であり、吸う息に乗って、わずか1、2、3秒で家(本当の自分)に戻ります。そして、あなたの心があなたの体と一緒である時、あなたは今、ここによく確立されており、あなたの滋養と癒しのために自分の内面と周囲の生命の奇蹟に触れることができます。

(解説)
無努力、即ち無願とは、私たちは既に私たちの探しているもの、即ち目覚めた意識(独立していない(無自性)自己)であることを意味します。私たちに必要なのは、意識的な呼吸や歩行を通して目覚めた意識を復活させることだけです。もし、私たちが考えることなく、呼吸や歩行をただ楽しむなら、目覚めた意識は復活します。失念から目覚めるためには、最初の吸う一息で十分です。

(21:45)
通常、人は自分自身に戻って内面の苦しみと通ずることを好みません。彼らは内面の苦しみに圧倒されることを恐れています。ですから、彼らの通常の方法は、自分自身の苦しみから逃げようとすることです。彼らは内面の苦しみ孤独恐れ怒り絶望覆い隠そうとします。ですから、先生として、学校教師として、最初にすべきことは、自分自身に戻ることです。脱出方法は、入ることです。自分自身に戻って、自分自身の世話を​​してください。喜びの気持ちを発生させる方法を学び、幸福感を発生させる方法を学び、苦痛感、痛みを伴う感情に対処する方法を学びます。苦しみに耳を傾けて、理解と思いやりを生まれさせてあげることによって、苦しみを少なくしてください。これが最初の一歩です。そして、教師はそれをしなくてはなりません。それが最初の一歩です。

(解説)
自分自身に帰宅すること、即ち自分自身に戻ることは、目覚めた意識(独立していない(無自性)自己)を復活させることを意味します。目覚めた意識が復活したなら、全てのことが自動的に上手くいくようになります。 「脱出方法は、入ることです」とは、私たちが本当に苦しみから解放されたいなら、(自分の内面を深く観て)根本原因を理解する必要があることを意味します。

(26:10)
私たちは、苦しみの有益な部分について話すことができます。あなたが苦しみを抱きしめる方法、苦しみを優しく抱く方法、苦しみを深く観る方法を知っているなら、真の幸福の基盤である思いやりと理解のエネルギーを発生させることができるでしょう。それは、あなたが蓮の花を育てる時に、泥を必要とするようなものです。蓮の花は大理石の上では成長できません。泥がなければ、あなたは蓮を育てることはできないのです。同じことが、幸福と苦しみについても当てはまります。(苦しみがなければ、幸せを育むことはできない。)優れた実践者は、幸せを育むために苦しみを上手く活用する方法を知っています。

(解説)
これは苦しみの技術と呼ばれています。私たちは苦しみから逃げるべきではありません。苦しみは幸福へ変容され得ますので、苦しみは貴重です。幸福は苦しみからできています。苦しみがなければ、幸福は不可能です。幸福と苦しみは表裏一体です。ですから、苦しみは幸福に他ならないのです。

(参考)http://www.amazon.co.jp/dp/B012YZBHHS

ティク・ナット・ハン