Tuesday, August 25, 2015

静けさ

「常にあなたの知覚を信用してはいけません。」

息を吸って、私は自分を静水として見ます。
息を吐いて、私はあるがまま物を映します。

山の近くに、無垢の透明さで山と空を映している澄んだ静水の湖があります。あなたは同じことができます。もし、あなたが十分に穏やかで、静かなら、あなたは山、青空、月を正確にあるがまま映すことができます。あなたは何も歪めることなく、見るものは何でもあるがままを正確に映します。(悟りを開くと、あるがままの現実を静水のように映せるようになります。それまで見ていたのは自分の心の投影でしかない幻想です。)

あなたは今までに像を歪める鏡で自分を見たことがありますか?あなたの顔はながくなり、あなたの目は巨大になり、あなたの足は本当に短くなります。その鏡のようになってはなりません。山の湖の静水のようになる方がいいです。像を歪める鏡とは、自分の心、即ち知覚です。

私たちはしばしば物をはっきりと映しておらず、自分の誤った知覚のために苦しみます。あなたが夕暮れの中を歩いていて、蛇を見たとしましょう。あなたは悲鳴をあげて自分の友人の助けを得るために家に駆け込みます。そして、あなた方全員が懐中電灯を持って外へ走り出ます。しかし、あなたが蛇に光を当てると、それは全く蛇ではなく、ただの縄の切れ端であることを発見します。これが歪んだ知覚です。(全ての知覚が誤った知覚です。正しい知覚とは全ての知覚の不在です。)

私たちが物を見たり、他人に耳を傾ける時、しばしば、はっきりと見ておらず、本当に聞いていません。私たちは自分の(心の)投影や偏見を見たり聞いたりしているのです。私たちは十分にはっきりしておらず、誤った知覚を持っています。たとえ、自分の友人が自分に賛辞を与えていようとも、私たちは彼が言うことを歪めますので、彼と論争するかもしれません。(心の投影の基盤は感情であり、執着は肯定を誇張し、怒りは否定を誇張します。)

もし、私たちが穏やかでないなら、私たちが自分の希望や怒りにだけ耳を傾けるなら、私たちという湖の上にそれ自体を映そうとしている真実を受け取ることはできないでしょう。私たちがあるがままの現実を受け取りたいなら、私たちの(湖の)水を静かにする必要があります。もし、あなたが動揺していると感じるなら、何もせず、何も言わないでください。あなたが十分に穏やかになるまで、ただ息を吸って吐いてください。それから、あなたの友人に言ったことを繰り返すように頼んでください。これにより、多くのダメージを回避できます。静けさは理解と洞察の基盤です。静けさは強さです。(穏やかな心になる最も簡単な方法はマインドフルな呼吸です。)

(注)( )内の記載は私の解説です。

(参考1)http://www.lionsroar.com/dont-always-trust-your-perceptions/#
(参考2)http://www.slideshare.net/compassion5151/ss-42599895

Still water Photo by Zsolt Kiss, Norway