Saturday, September 24, 2016

マインドフル呼吸法

次のティク・ナット・ハンの法話を23:2524:24迄、深くご覧ください。


以下は、ビデオからの抜粋です。

引用:
仕組みは簡単です。あなたがマインドフルに息を吸い込む時、「息を吸って、私が息を吸い込んでいるのを、私は知っている」と心の中で唱えますが、私は私の吸う息に注意を集中し、思考を停止します。私はただ、私の吸う息に気付くだけです。私の吸う息が私の心の唯一の対象です。私は私の吸う息に、私の全注意を集中します。私は集中しています。私はマインドフルネス集中に存在させてあげました。すると突然、私は私が生きていることを発見します。それが洞察です。それは非常にはっきりしています。あなたがマインドフルに息を吸い込む時、あなたはあなたが生きていることを知ります。既に死んでいる人は、もはや息を吸い込まないからです。
:引用終わり

(解説)
鍵は、思考を停止すること、即ち心を停止することです。私たち(エゴ)が思考を停止すると、自動的に目覚めた意識(本当の自分)が復活します。これが、自己変容、即ちヨガにおける自己実感(セルフ・リアライゼーション)です。目覚めた意識は、生命の奇蹟に触れることができますので、喜び幸せを感じます。これが、幸福の技術です。ティク・ナット・ハンはこの状態を、パート・タイムの仏陀(一時的な仏陀)と呼びます。

しかしながら、私たちが全ての概念を捨て去っていない場合、思考を再開し、エゴに戻ってしまいます。それ故に、完全な悟りを開くためには、全ての概念の絶滅が不可欠なのです。そして、全ての概念の絶滅のためには、私たちは全ての概念が誤りであることを確信する必要があります。ですから、私たちは究極の真理を理解する必要があるのです。一度、私たちが完全な悟りを開いたなら、決して思考を再開することはなく、エゴに戻ることはありません。ティク・ナット・ハンはこの状態を、フルタイムの仏陀(常時の仏陀)と呼びます。

熟睡状態の間、私たちは考えませんので、誰もが目覚めた意識です。そして、覚醒状態及び夢を見ている状態の間、完全に悟りを開いた人は、何も考えることなく目覚めた意識のままでいることができます。ですから、完全に悟りを開いた人は、1日24時間目覚めた意識洞察を得ることができるのです。

(参考)http://www.amazon.co.jp/dp/B012YZBHHSNYEP04