Wednesday, September 9, 2015

歩行瞑想 (3)

次のビデオのティク・ナット・ハンのメッセージは非常に役立ちます。

(14:01 ~ 24:45をご覧ください)

あなたは、「着いた、着いた。ただいま、ただいま、ただいま」の二文だけを使いたいかもしれません。そして、あなたの歩行を快適で楽しいと感じるなら、あなたは正しく実践しています。もし、あなたが歩行中に苦しむなら、それは正しい実践ではありません。気付くのは簡単です。あなたが幸せ快適に感じるなら、自分の歩行を楽しんでいるなら、それはあなたが正しくやっていることを意味します。あなたは別の人を必要としません。あなたはそれをあなたに伝える先生を必要としません。あなたが一歩一歩を楽しんでいるなら、それは良い実践です。

私は到着しました、私は到着を楽しんでいます。ただいま、私は自分の本当の家を楽しんでいます。私の本当の家は「今、ここ」にあります。私たちが神の王国、または仏の浄土に触れることができるのは、「今、ここ」においてです。王国は今しかありません。王国へ行くために、あなたは死ぬ必要はありません。(死んでしまうと)「時既に遅し」かもしれません。あなたが王国に踏み込むためには真に生きていなければなりません。そして、生きているためには、あなたは今、ここに居る必要があります。そして、あなたの心をあなたの体に戻すことにより、あなたは今、ここによく確立されています。あなたは、今、ここに完全に存在しています。心と体が一緒になったので、あなたは完全に生きています。

あなたが完全に生きていて、完全に存在している時、神の王国、または仏の浄土に踏み込むには、一歩だけがあなたに必要です。そして私にとっては、神の王国や仏の浄土は抽象的な考えではありません。それは非常に現実のものです。あなたがそこに見る青空は王国に属しています。あなたがそこに見る木々は王国に属しています。あなたがここで見る鳥たちは王国に属しています。それらが王国に属していないなら、どこに属しているべきなのでしょうか?そして、あなたもまた、王国に属しています。(本当の自分は王国に属していますが、エゴは王国には属していません。)

マインドフルネス集中の状態で行われた一歩一歩は、あなたが神の王国に触れるのに役立ちます。ですから、王国は今しかないと私は言ったのです。そして、私たちが王国や浄土に触れることができた時、幸せがあります。私たちは自分の渇望の対象の後をもはや追いかける必要はありません。私たちはもうこれ以上何も必要ありません。(走ることは、分離や差別を引き起こす競争であり、自由をもたらすことはありません。ですから、勝者はおらず、誰もが敗れます。) 
http://www.amazon.co.jp/dp/B012YZBHHS

(おわり) 

(注) 括弧書きの中は私の解説です。

(参考) http://www.slideshare.net/compassion5151/ss-44713365

歩行瞑想