Friday, February 12, 2016

愛のパワー - 感動の言葉

マーティン・ルーサー・キング・ジュニアによる次​​の感動の言葉を深く観てください。 (1967年8月16日、ジョージア州アトランタでの第11回SCLC大会で行われた「私たちはここからどこへ行くのか?」の演説より)

マーティン・ルーサー・キング・ジュニア:

私はより良い世界を心にかけています。私は正義を心にかけています。私は兄弟姉妹愛を心にかけています。私は真実を心にかけています。人がこれらを心にかけている時、決して暴力を唱えることはできません。と言うのは、あなたは暴力によって、殺人者を殺すことはできますが、殺人を殺すことはできません。暴力によって、あなたは嘘つきを殺すことはできますが、真実を確立することはできません。暴力によって、あなたは憎む人を​​殺すことはできますが、暴力によって、憎しみを殺すことはできません。闇は闇を消すことはできず、光だけが闇を消すことができます。

そして、私は皆さんに言っておきます。私はまた、とずっと一緒にいることを決めました。というのは、究極的には愛が人類の問題に対する唯一の答であることを私は知っているからです。そして、私が行く先のどこであっても、愛について話をするつもりです。今日、いくつかのサークルでは、愛について話すことは不人気であることを私は知っています。私が愛について話す時は、感情的なたわごとの話をしているのではありません。私は強くて、求められる基準が高い愛について話しているのです。と言うのは、私があまりにも多くの憎しみを見てきたからです。(中略)そして、憎しみはあまりにも負担が大きすぎて耐えられないと、私は自分自身につぶやきます。と、私は自分自身に言います。私は愛することに決めました。あなたが最高の善を求めているなら、愛を通して最高の善を見つけることができると思います。そして、美しいことには、私たちが最高の善を行う時、私たちは間違った方へ動いていないということです。なぜなら、ジョンが正しかったからです。神は愛です。憎む人は神を知りませんが、愛する人は究極の現実の価値へと続く扉の錠をあける鍵を持っています。

ですから、友よ、私は今日、皆さんに言っておきます。あなたは人間と天使の言葉で話すことができるかもしれません。あなたは理路整然とした発言で雄弁を有するかもしれません。しかし、もしあなたに愛がないなら、それは何も意味しません。はい、あなたは預言の賜物を有しているかもしれません。あなたは科学的予測の恩恵を有し、分子の挙動を理解しているかもしれません。あなたは、自然の倉庫に侵入し、多くの新しい洞察を生むかもしれません。はい、あなたは全ての知識を持てるように、学力の高さを上げるかもしれません。あなたは、あなたの属する偉大な学会と無限の広がりを持つあなたの学位を自慢するかもしれません。しかし、もしあなたに愛がないなら、これらの全てはまったく何も意味しません。あなたは貧しい人々に食物を食べさせるために、あなたの財を与えさえするかもしれません。あなたは慈善団体へものすごい贈り物を授けるかもしれません。そして、あなたは慈善活動において高くそびえるかもしれません。しかし、もしあなたに愛がないなら、あなたの慈善は何も意味しません。あなたは、燃やされるために自分の体を差し出すことすらして殉教者の死をとげるかもしれず、流されたあなたの血はまだ生れぬ次世代の名誉の象徴となるかもしれず、何千人もの人々が歴史上の偉大な英雄の一人としてあなたを賞賛するかもしれません。しかし、もしあなたに愛がないなら、あなたの血は無駄に流されたのです。今朝、私が皆さんに理解してもらおうとしていることは、人は自己否定において自己中心的となり、自己犠牲において独善的となるかもしれないということです。人間の寛大さエゴを育てるかもしれず、信心深さプライド(驕り・傲慢)を育てるかもしれないのです。ですから、がなければ、慈善利己主義(うぬぼれ)となり、殉教は精神的誇り(驕り・傲慢)となるということです。

(解説)
真の愛の4要素は、慈愛、思いやり、喜び、分け隔ての無いこと(非差別)であると仏陀は言いました。キング牧師が「愛」で意味することは、仏陀の真の愛に等しいと私は感じます。そして、目覚めた意識だけが愛することができ、エゴ(独立した自己)は愛することができないと私は理解しています。なぜなら、目覚めた意識(非分離自己)は自他を決して分離することはありませんが、エゴ(独立した自己)は自他を分離するからです。キング牧師は、愛を光に例え、憎しみや暴力を闇に例えています。そして、キング牧師は、「闇は闇を消すことはできない。光だけが闇を消すことができる」と言いました。光と闇は相互に依存して共同発生しており、表裏一体であると私は理解しています。ですから、闇があるのであれば、光も同時に存在していなければなりません。そして、闇が取り除かれるなら、光もまた取り除かれてしまいます。それ故に、私たちに必要なのは、光(愛)によって闇(憎しみ)を抱きしめることです。愛(光)を発生させるためには、憎しみ(闇)の根本原因を理解する必要があります。そして、そのためには、マインドフルネス(念)と集中を通して、憎しみを深く見る必要があります。私たちが憎しみ(闇)を変容することは可能です。

(参考)http://www.slideshare.net/compassion5151/ss-42868476
http://www.amazon.co.jp/gp/product/B00KZJ34KO

キング牧師とティク・ナット・ハン、1966年6月シカゴ