Wednesday, September 28, 2016

深いメッセージ

次のポッド・キャスト(音源)を0:00~2:05迄深く傾聴してください。
http://tnhaudio.org/2013/11/16/horse-technology/
以下は、ポッド・キャストからの抜粋です。

引用:
鐘 半音1 + 全音3回)

「サンガは、呼吸に戻るよう招かれています。マインドフルネスの集合的エネルギーが私たちを生物として一つにすることができるように、川として流れ、もはや分離することなく、サンガ全体が一体として呼吸できるように、一体として詠唱できるように、一体として傾聴できるように、ごまかしの自己の境界を超越し、優越感、劣等感、平等感という強迫観念から解放することによって。」

:引用終わり

(解説)
1. 「サンガは、呼吸に戻るよう(鐘に)招かれています。」

「私たちの呼吸に戻る」とは、自分自身に戻るために「私たちの吸う息と吐く息に注意を集中し、思考を停止する」ことを意味します。ですから、私たちの呼吸が自分自身なのです。言い換えれば、自分自身とは、目覚めた意識無自性(独立していない)自己本当の自分全宇宙仏陀、即ちを意味します。

2. 「マインドフルネスの集合的エネルギーが私たちを生物として一つにすることができるように、」 

私たちが自分自身に戻る場合にのみ、マインドフルネスの集合的エネルギーを発生させることができます。そのマインドフルネスの集合的エネルギーは癒し、滋養する非常に強い力を持っています。ですから、私たちは一つの生物になることができるのです。私たち一人一人は、もはや自性(独立した)自己ではありません。私たちは全宇宙として、無自性(独立していない)自己です。

3. 「川として流れ、」 

一滴の水は、とは非常に異なります。なぜなら、一滴の水は蒸発するかもしれませんが、川は蒸発することなく海へ到達できるからです。ですから、私たちは川として流れる必要があるのです。川とはサンガ(実践のための共同体)を意味します。

4. 「もはや分離することなく、」 

分離とは、一滴の水、即ち自性(独立した)自己を意味します。非分離とは、川、即ち無自性(独立していない)自己を意味します。分離、差別、即ち二元性は煩悩や苦しみの根源です。

5. 「サンガ全体が一体として呼吸できるように、一体として詠唱できるように、一体として傾聴できるように、」 

一体とは、法身(ダルマ体)宇宙体、即ち全宇宙を意味します。私たち一人一人が無自性(独立していない)自己に戻る時、私たちは一体になることができます。 一体として、もはや分離はありません。全てのことを一体として行うと、全てが肯定的になりますので、調和を創造できます。

6. 「ごまかしの自己の境界を超越し、」 

ごまかしの自己とは、自性(独立した)自己、即ちエゴを意味します。エゴは自分を守るために、自他を分離します。私たち一人一人は、分け隔てなく無条件に受け容れられていますので、その境界はもはや必要ではありません。ですから、私たちはその境界を超越できるのです。

7. 「優越感、劣等感、平等感という強迫観念から解放することによって。」 

エゴは、「私は特別、別格」という誤った見方を持っています。それが優越感劣等感平等感という強迫観念を引き起こします。一度、私たちがその境界を超越したなら、解放され自由を得ます。この段階で、私たちは一時的な仏陀になることができます。

(メッセージと要望)
戦争、テロ、殺害など全種類の暴力は、人間のエゴによる分離、即ち差別によって引き起こされます。ですから、利己的、傲慢且つ強欲な政治家、テロリスト、殺人者は、世界の平和と幸福のために、エゴから目覚めた意識へと変容される必要があります。ティク・ナット・ハンは仏陀の様に、70年以上もの間、そのような人々を説き、変容を助けることに貢献してきました。今、私はいかなる宗教も使用することなく、いかなる宗教団体に所属することもなく、同じ目的のために同じことを実行することによって、ティク・ナット・ハンを継続したいです。全ては私たち自身の創造ですので、より良い世界へ変えるために、私たちは自分自身を変える必要があります。より多くの仏陀(悟りを開いた人)を育成することが、唯一の解決策となるでしょう。ですから、私は自分の経験と実践に基づく非宗教的な教育を通して、もう一人の仏陀の育成することから始めたい所存です。私のビジョンに賛同して戴ける場合、皆さまの金銭上のご支援を戴ければ誠に幸甚です。ご提案やご質問がございましたら、電子メール(宛先:compassion5155@gmail.com)を送信願います。前もって、皆様のご協力にお礼申し上げます。 土山仁士

(参考)http://www.amazon.co.jp/dp/B012YZBHHS

 「一人の仏陀では十分ではありません」 ティク・ナット・ハン