Saturday, June 6, 2015

カトリック司祭から僧侶へ

以下は、2010年のシンガポール瞑想会からの抜粋です。次のビデオを 42:07 から 46:47 迄、及び 48:48 から 51:33 迄ご覧下さい。


引用:
(ティク・ナット・ハンによる紹介)
今日は、皆さんにもう一人の僧侶と尼僧をご紹介したいと思います。まず最初に、あまり若くはないのですが、「若い兄弟」という意味の立派なブラザー・ファップ・デををご紹介したいと思います。ブラザー・ファップ・デには、彼より年齢的にはずっと若いものの、ダルマ(法)的には多くの目上の兄たちがいます。そして、彼は謙虚さの実践をより良く練習できますので、その法名を受けられてとても幸せです。彼は僧侶になる前は、成功したビジネスマンでした。彼はまたカトリック司祭でした。彼は今もなお、イエス・キリストとキリスト教を非常に愛しています。しかし、彼が仏教の僧侶になったのは、仏教には自分が変容するのに役立つとても多くの具体的な実践があると理解しているからです。彼は僧侶としてとてもよく実践してきており、とても幸せな僧侶です。そして、この瞑想会の間に皆さんがキリスト教、仏教、実践について彼と話をする機会を持てることを私は願っています。

今、ヨーロッパやアメリカでは、同時に仏教とキリスト教を受け入れる人がとても多くいます。彼らは二種類の根っこを持つことに、何の不調和も感じていません。そして仏教とキリスト教を一緒に実践する人の数は、ヨーロッパやアメリカで非常に急速に増加しています。その人々は二重の所属と呼ばれる一種のトレンド(流れ)又は動向に属しています。アメリカにキリスト教を教えるある神学者がいます。彼はちょうど本を書き上げました。その本の題は「仏陀なしでは、私はキリスト教徒になれなかった」です。もし、仏教とキリスト教が一緒に実践し手法を分かち合えば、世界はもっと平和になるでしょう。若い兄弟よ、聴衆に一言お願いできますか?

(ブラザー・ファップ・デからのメッセージ)
親愛なるターイ(ティク・ナット・ハンのニックネーム)、兄弟姉妹の皆さん、、
あなたが私を見る時、あなたは私の母を見ています。母は笑っています。私の母が18才だった時、カトリック修道院で修道女になるには十分ではないと言われました。そのため、母は私の父と結婚したのです。母は大家族を持っており、私はその一人でした。しかし、知っておくべき重要なことは、私の母は最終的に僧院に入ったということです。母はターイや全ての兄弟姉妹と僧院での生活を祝っています。母はとても幸せです。昔、私たちカトリック教徒は逝去した司祭を天に送りましたが、彼らについて忘れてしまったようです。今、仏教の教えに触れ、私の父と母は私の中で継続しているということを理解し経験するようになりましたそして、私の父はとても幸せです。父は手放すことを学んでいるところだからです。ありがとう。それから、追って皆さんの訪問に応じることが可能です。
:引用終わり

(参考) 
1)http://www.mindfulnessbell.org/wp/2015/02/a-day-in-the-life-of-a-catholic-zen-monk-in-plum-village/
2)https://www.youtube.com/watch?v=LIvkxYs85vc

ブラザー・ファップ・デ