Tuesday, July 26, 2016

自分の行動が私たちです。

次の行動(カルマ)についてのティク・ナット・ハンの言葉を、深くご一読ください。
https://www.facebook.com/mindfulnessbell/posts/1075397465885157

「私たちが生み出す全ての思考(考え)、全ての言葉、私たちがする全ての肉体的行為は、決して死にません。何も死にません。これらの行動は常に継続します。それがあなたの継続です。この肉体だけが自分である、とあなたは考えます。それは正見(正しい見方)ではありません。あなたは、はるかにこの体以上のものです。あなたは、あなたの行動です。私が考えること、私が言うこと、私がすることは、私の継続であり、結果をもたらします。そして、その結果が美しいか否かは、完全に行動の質に依ります。 」
– ティク・ナット・ハン、「相互依存、四聖諦、正見」より"

(解説)
私たちは、自分の肉体的行動、口頭による行動、精神的行動(カルマ)を通して、私たちの貯蔵意識(阿頼耶識)に心行(精神形成物)の種を播く、乃至は種を植えます。そして、その種子が水やりをされる、乃至は触れられると、私たちの心の意識(顕在意識)の中に心行(精神形成物)として顕現します。ですから、私たちの行動(カルマ)は決して死ぬことはなく、常に継続します。それ故に、全ての行動(カルマ)は私たちの継続なのです。これが真の輪廻転生であると言えるのかもしれません。私たちがすべきことは、マインドフルネスを通して健全な種子への選択的水やり、及び私たちの心行(精神形成物)を抱きしめ深く観ることを通して根本原因を理解し、不健全な種子を健全な種子へ変容することです。

相互依存、四聖諦、正見に関する次のティク・ナット・ハンの法話概要を、深くご一読ください。
https://drive.google.com/file/d/0B_vcianSBGpHOVV0eXU3b1VNWnM/view
以下は抜粋です。

「親愛なる友よ、ニュートンに代表される古典科学においては、物は独立しています。種子は植物の外部にあり、植物は種子の外部にあります。しかし、量子物理学においては、私たちは物をそうではなく見始めています。物は、もはやそれぞれの外部にあるのではなく、実際にはそれぞれの中にあるのです。」

(解説)
種子目覚めた意識に例えられ、植物に例えられている、と私は理解しています。デヴィッド・ボームは「内在的秩序、即ち包み込まれた秩序は、外在的秩序、即ち開かれた秩序(独立した全てのもの)へ(包み込んだものを)開いている。」[外在的秩序、即ち開かれた秩序(独立した全てのもの)は、内在的秩序、即ち包み込まれた秩序へ包み込んでいる。]、と言いました。そして、内在的秩序本体の世界(究極の次元)における目覚めた意識を意味し、外在的秩序現象界(歴史的次元)における体を意味する、と私は理解しています。別の言葉では、デヴィッド・ボームは「全てのものは、内部で全てのものと結び付いている。全てのものは、全てのものを含んでいる」、と言いました。デヴィッド・ボームはまた、さて、内在的(包み込まれた)秩序は、私たちが全てのものは全ての人へ包み込んでいるということを理解するのに役立つだろう。それは、単に全てのものが全ての人に依存しているというだけではなく、深い意味では実際に全ての人が全ての人であるということである。よく見て、私たちを構成する全ての物質は地球からやって来て地球へと戻るのだから、私たちは地球そのものだ、とも言いました。

(参考)http://www.slideshare.net/compassion5151/ss-62010528

Thích Nhất Hạnh