Friday, June 26, 2015

呼吸と体

以下ビデオのティク・ナット・ハンのメッセージは非常に興味深いです。


仏陀によって提案された第二の実習は、呼吸に始めから終わりまでついて行くことです。長い呼吸か短い呼吸。あなたの吸う息が短いなら、短くさせてあげてください。あなたの吸う息が長いなら、長くさせてあげてください。ただそれを認識してください。あなたは自分の息に働きかけて曲げようとしないでください。ここでは何も働きかけてはいけません。ただ楽しむだけです。あなたは自分の吸う息を吸う息として認識します。もし、吸う息が短いなら、短い吸う息として認識します。もし、吸う息が長いなら、長い吸う息として認識します。シンプルに認識するだけです。長くしようとか、短くしようとしないでください。短いか長いかは問題ではありません。大事なことはあなたの呼吸に、始めから終わりまでついて行くことです。そして、これは呼吸について行く実践と呼ばれています。こちら(第1実習)は一体化、あなたの呼吸と一体化することであり、こちら(第2実習)は呼吸について行くことです。あなたの吸う息と吐く息の質は、自然に自ずと改善するでしょう。ですから、「深く/ゆっくりと」が自ずとやって来ます。

体のカテゴリーに属するマインドフルな呼吸の第三実習は全身に気付くことです。息を吸い込んで、全身に気付き、息を吐き出します。(中略)自分の全身に気付いて、息を吸い込みます。全身を意識して、私は息を吐き出します。(中略)ですから、第三段階では、あなたの注意は呼吸だけではなく体にも向けられることは非常に明白です。最初の二つの実習では、マインドフルネスの対象は純粋に呼吸、純粋に息をすることです。第三実習では、マインドフルネスは全身を抱きしめます。自分の全身に気付いて、私は息を吸い込みます。自分の全身に気付いて、私は息を吐き出します。あなたのマインドフルネスのエネルギーは、あなたが座っていようが、立っていようが、横になっていようが、全身、あなたの体の全体を抱きしめます。

第四実習の 「全身を静めながら、私は息を吸い込みます。全身を静めながら、私は息を吐き出します」は、非常に秩序だっています。非常に科学的です。次のように一歩一歩進めていくのです。

第一:吸う息と吐く息に気付く
第二:吸う息と吐く息に始めから終わりまでついて行く
第三:全身に気付く
第四:あなたの全身をリラックスさせる

これは体を癒す実践です。考えてはいけません。呼吸と体に焦点を当てて、マインドフルネス(念)があるのみです。吸う息と吐く息への集中があります。体への集中があります。ですから、深い全体的なくつろぎの実践はこれら四つの実習に基づいています。(中略)私たちは更に進みます。頭からつま先まで、私たちの体の各部に気付きます。そして、私たちは自分の体をスキャンする実践を行います。(中略)私たちの実践では、マインドフルネスの光線で自分の体をスキャンします。

(参考)http://www.slideshare.net/compassion5151/ss-41094936

ティク・ナット・ハン

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