Friday, October 9, 2015

自分自身へ戻るために

次のティク・ナット・ハンのビデオを 51:05~57:25 迄ご覧ください。


引用:
自分自身へ戻るためには、まず、自分の体に自分の心(意識)を戻します。そして、自分は本当にそこに居ると感じます。過去や未来、即ち頭の中で考えているプロジェクトのいずれにも引っ張られていません。なぜなら、思考は自分が自分自身を喪失する原因となるかもしれないからです。ですから、マインドフルな呼吸(念息)の実践で、自分の体と心を統一することができます。そして、自分が今、ここに確立しているのを見つけることができます。そして、マインドフルな呼吸(念息)の実践は、状況を安定させることができます。自分を落ち着かせ、本当にそこに居させ、何が起こっているかを認識させるのに役立ちます。起こっていることによって自分が失われることはありません。自分はまだ自分自身のままです。

そして、それはいくつかの窓とドアのある家のようなものです。もし、強風の時に全ての窓とドアを開けるなら、強風が入って来て、全てのものを吹き飛ばすことができます。ですから、家(自分自身)に戻るとは、風が侵入しないように窓とドアを遮断するようなものです。そして、目、耳、鼻、舌、体と心は窓のことです。私たちはこれらの窓を閉じます。私たちはもう見ていません。私たちはもう聞いていません。私たちはもう考えていません。私たちはただ自分の吸う息と吐く息について行っているだけです。そして、私たちは家の中で快適です。あなたは暖を取るために、暖炉に火を入れたいかもしれません。すると、あなたは中で快適に感じます。

そして、それは私たちが自分を喪失したと感じる度に、死んでいると感じる度に、もはや自分自身ではないと感じる度に、出来事によって吹き飛ばされていると感じる度に、すべきことです。それは、仏陀が内面の島に戻ると呼んだものです。6つの窓を閉めて、自分の呼吸と共に内部に留まって下さい。すると、あなたは穏やかになり、もっとはっきりと理解するでしょう。そして、あなたが安全だと感じ、はっきりとした時、何が起こっているかを確認するために、一つの窓を開けたくなるかもしれません。これは、自分が自分自身であるような気がしない時に、誰もがやるべき実践です。彼らはその状況の中で、その環境の中で、自分自身を見失っているのであり、実践として6つの感覚の扉を閉じているのです。

あなたが自分の吸う息と吐く息に注意を集中し、ただそれだけに注意を払う時、6つの扉は自ずと閉鎖し、私たちは内部に居てポカポカです。そして、仏陀、ダルマ()、サンガ()は私たちと共に内部にいます。そして、仏陀はマインドフルな呼吸によって生じたマインドフルネスです。仏陀はあなたに光をもたらして導くことができます。そして、ダルマはあなたのマインドフルな呼吸です。それが本当のダルマ、真のダルマです。そして、あなたはマインドフルネス=仏陀に守られています。あなたのマインドフルな呼吸=ダルマに守られています。仏陀とダルマが存在する時、体、感情、知覚、心行、意識で構成される五蘊はサンガのようであり、五蘊が調和してあなたは動作します。サンガは内面に存在します。

ですから、あなたが三宝(仏、法、僧)に帰依するなら、あなたは安全であり、平和です。そして、「私は仏、法、僧に帰依します」という一文を声に出して言うこととは、同じではありません。あなたはそれを声にするかもしれませんが、それを実践しません。もう、あなたはその一文を声に出す必要はなく、ただ自分の吸う息について行き、マインドフルに息を吸ったり吐いたりして下さい。すると、あなたの中に仏、法、僧が避難所として実際に顕現し、あなたは安全です。そして、私は困難な瞬間にそれを実践しています。平静を乱す状況において、私は常にそのマインドフルな呼吸(念息)を実践し、自分自身に戻って、仏、法、僧の保護を得ます。どこでも、あなたはマインドフルな呼吸(念息)をすることができます。恐れ、怒り、混乱、絶望がある時、私たちはただマインドフルな呼吸を実践することにより三宝に帰依するべきです。あなたが心から実践するなら、その効果を理解するでしょう。

(参考)http://compassion5151.blogspot.jp/2015/10/notice-of-building-awakening-sangha.html

ティク・ナット・ハン

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