Wednesday, December 7, 2016

ティク・ナット・ハンへの質問 (1)

ティク・ナット・ハンのフェイスブック・ページへの次の私の投稿をご参照ください。 
https://www.facebook.com/thichnhathanh/posts/10154349910279635?comment_id=10154350854029635&notif_t=like&notif_id=1480597439075147
最近、ティク・ナット・ハンの教えには矛盾があると私は感じています。 私の質問は、「恐れや不安を抱えている人は、どのようにして本当の自分に戻ることができるのか?」です。私の理解するティク・ナット・ハンの教えは次の(1)の流れに基づいており、私の経験は次の(2)の流れに基づいていますので、この質問をしたいのです。

(1) マインドフルネス = 思考を止める ⇒ 集中 = 深く観る ⇒ 洞察 = 根本原因(現実の本質)を理解する ⇒ 愛と思いやりを発生させる ⇒ 変容

(2) 根本原因(現実の本質)を理解する = 洞察 ⇒ 無条件の自己受容 = 無条件の自己愛 ⇒ 恐れや不安なし ⇒ 非思考(考えない) ⇒ マインドフルネス 

上記の2つの流れを要約すると、

(1) 苦しみの根本原因を理解するためには、マインドフルネス(思考を止めること)が不可欠。

(2) 思考を止める(マインドフルになる)ためには、根本原因を理解することが不可欠。

以下が私の投稿です。
恐れや不安を持っている人は、どのようにして本当の自分に戻ることができるのでしょうか?彼らは自分の恐れや不安の根本原因を理解していない限り、意識的な呼吸や歩行を試みても、思考を止めることはできません。苦しみを認識し、抱きしめ、軽減し、深く観るためには、まず考えを止める必要があります。

誰が思考(脳)を観察するのでしょうか? それは目覚めた意識である、と私は理解しています。思考を止めることができた(脳の使用を止めることができた)場合にのみ、目覚めた意識が復活します。目覚めた意識はただエゴ(独立した自己)によって覆い隠されていただけなのです。これは私の経験です。ですから、脳(おそらく左脳)が思考を止めることはできると、私は確信しています。 言い換えれば、人間は考えることなく、ただ花のように咲くことができるということです。考えることなく、目覚めた意識は常に洞察を得ます

私の上記質問に対する私自身の回答は、次の通りです。私たちは苦しみにうんざりし、自分自身を変えたいと強く思う必要があります。そうすれば、苦しみの根本原因の洞察を得る機会が増えます。一度、私たちがその洞察を得ると、もはや私たちには恐れや不安がなくなりますので、無条件に自分を受け容れ、思考を止めることができます。ですから、恐れや不安を抱えている人には、思考を止めてマインドフルになるために、意識的な呼吸や歩行は機能しないのです。

(つづく)

(参考)http://www.slideshare.net/compassion5151/3-46874436

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